当ホームページは、次世代がん医療加速化研究事業(P-PROMOTE)の研究推進サポート機関が運営するホームページです。

P-PROMOTE 次世代がん医療加速化研究事業

ABOUT US次世代がん医療加速化研究事業
(P-PROMOTE)とは

本事業は、文部科学省との連携の下、AMEDにより推進されています。

令和4年度から開始した「次世代がん医療加速化研究事業」は、「がん研究10か年戦略」に基づいて、基礎研究の有望な成果を厳選し臨床研究等へ導出することや、臨床研究で得られた臨床データ等を基礎研究等に還元することで、医薬品・医療機器開発をはじめとするがん医療の実用化を加速する研究開発に取り組みます。

プロジェクト体制

プログラムスーパーバイサー(PS)1名とプログラムオフィサー(PO)10名が、事業進捗状況を把握し、円滑な推進に必要な指導・助言を行っています。

プロジェクト体制

PS/POのご紹介 

 

プログラムスーパーバイサー

宮園 浩平先生

宮園 浩平先生

斬新でかつ挑戦的な研究課題を厳選し、質の高いアカデミアシーズを計画的にかつ必要とする創薬技術支援を効率良く充当させることで、以下の事業目標の達成を目指します。

  • 次世代がん医療創生の加速化に向け、出口を意識した国際的にも質の高い基礎的研究を支援し、臨床現場を大きく変革するような、新たな医薬品等の早期社会実装の実現に繋げる。
  • がんの本質の更なる追及に努め、患者がんゲノム情報等の臨床データに基づいた研究開発なども取り入れつつ、がんの標的検証や創薬シーズの探索等を推進する。
  • アンメットメディカルニーズ(希少がん、小児がん、難治性がん等)への専門的支援の強化、有望な基礎研究を応用研究まで連続して支援できる体制の構築等を行い、次世代シーズの企業・AMED他事業への導出を目指す。

プログラムオフィサー

研究領域A
佐谷 秀行先生

佐谷 秀行先生

岡﨑 寛先生

岡﨑 寛先生

本領域では、最先端の基礎研究の成果に基づいて見出した分子変化や分子間相互作用についてがん制御のための治療標的として適正であることを評価し(ターゲットバリデーション)、その標的を制御する手段(モダリティ)を選択し、画期的な新規がん治療薬の開発を目的とします。また、腫瘍に随伴して生じる悪液質やホルモン異常等、患者の予後やQOL を悪化させる因子に対する具体的な治療の開発を目的とします。

【研究テーマ】

  • がん関連タンパク質の相互作用を標的とした治療法の開発
  • がんのエピジェネティクス・転写制御・翻訳制御を標的とした治療法の開発
  • 細胞周期異常・染色体構造異常などがん細胞の特性を標的とした治療法の開発
  • がんの代謝特性を標的にした治療法の開発
  • がんの細胞死誘導機構を利用した治療法の開発
  • 支持療法の開発を目指した腫瘍随伴症候群の原因の解明と治療法の開発
研究領域B
大島 正先生伸

大島 正伸先生

仁平 新一先生

仁平 新一先生

本領域では、目指している医薬品について開発初期から明確で具体的な設計図が描けている研究で、革新的な方法論等を組み合わせることにより、出口を見通せるような課題を求めます。さらに、今まで顧みられなかった難治性がんや希少がんついても、異分野先端領域との融合により、新規の治療法を開発することも重要と考えます。

[大島先生]
がん細胞のゲノム・エピゲノム変化や、微小環境との相互作用が「がん細胞内のプログラムをどう変化させるのか」、その結果「どのような生体内でのプロセスにより腫瘍化や悪性化が誘導されるのか」、という問いに対して、領域Bでは最新の知識と革新的な技術を融合させた研究により明らかにして行くことで、がん生物学に関する理解が広がることを期待しています。それにより、各研究課題の成果が、革新的な創薬につながるように支援して行きたいと考えています。

[仁平先生]
領域Bでは、がん生物学と異分野先端技術の融合による新規創薬システムの構築、さらには新規がん治療法の創出ならびに新規抗がん剤の創製、に繋がる研究開発が求められています。これらの研究課題については、将来の「出口」として実用化(薬事承認)を視野に入れ、スピード感を持った研究開発計画の立案と実施が重要になります。各研究課題の成果が早期に非臨床研究段階さらには臨床(FIH)試験に繋がっていけるように、研究開発プロセスについても併せて支援が出来ればと考えます。

【研究テーマ】

  • がん細胞とがん微小環境・がん間質との相互作用の理解に基づく新規治療法の開発
  • 異分野先端技術によるがん生物学の本質的理解と治療法の開発
  • 新規DDSや放射線治療(セラノスティクスを含む)を含む先端的創薬技術開発を応用した治療法の開発
  • 希少がん、難治がんを対象とした新規技術開発の応用による治療法の開発
研究領域C
間野 博行先生

間野 博行先生

玉田 耕治先生

玉田 耕治先生

近年、がんに対する免疫療法は急速に進展し、現在では多くの進行がんで標準治療として承認されています。特に、PD-L1/PD-1経路を標的とした免疫チェックポイント阻害薬は単剤あるいは他のがん治療薬との併用により長期的に持続する治療効果を発揮することが臨床的エビデンスとして実証され、がん免疫療法の中核となっています。また、キメラ抗原受容体導入T細胞のように、遺伝子組換え技術により人工的に誘導した腫瘍反応性免疫細胞が一部のがん種において高い治療効果を発揮することが示されています。
本研究領域では、我が国の優れた免疫学研究の知力を結集し、がん免疫領域における様々な課題に対して最新の解析技術を利用した網羅的研究を推進します。さらに、その成果に基づいた有効性・安全性の高い革新的がん免疫療法を育成し、我が国においてオリジナリティの高い「免疫システム創薬」の基盤を確立することを目的とします。

【研究テーマ】

  • がん細胞の特性と免疫担当細胞の空間的相互作用の理解に基づく治療法・患者層別法の開発研究
  • 新たな免疫治療標的分子の研究
  • 有効な新規細胞療法の開発研究
  • 免疫療法不応性がんの特性の理解と、感受性増強戦略の研究
研究領域D
髙橋 雅英先生

髙橋 雅英先生

三森 功士先生

三森 功士先生

本研究領域では、臨床医との密接な連携の下に収集された詳細な臨床情報が附帯した血液、唾液、尿、便あるいは組織等の多様な患者試料に対して、独自の先端的技術を用いた革新的バイオマーカー分子の同定と検証を行うことを基軸に、患者の負荷をより軽減した低侵襲な診断方法としてリキッドバイオプシー、分子イメージング等の新しい技術開発の研究を加速化し、がんの早期発見と治療の個別化による治療成績の向上に貢献することを目的とします。
☆特にがんに特異的な分子や代謝経路、抗悪性腫瘍薬が標的とするシグナル伝達経路に係る分子等の可視化やAI等による病理・画像診断等の研究により、がんの早期診断や治療の有効性の評価等に応用する、新規診断法の開発を目標とした研究等も注視しています。

【研究テーマ】

  • がんの易罹患性・早期診断・再発予測バイオマーカーの開発※
  • 抗悪性腫瘍薬等の効果または副作用予測の診断法の開発
  • 血中循環腫瘍細胞等の捕捉と解析によるがん診断法の開発
  • がんの分子病態解明と分子イメージング技術を融合したがん診断法の開発
研究領域E
中釜 斉先生

中釜 斉先生

谷川 千津先生

谷川 千津先生

本研究領域では、がん患者の個体内におけるがん細胞及び周辺微小環境の特性の理解に基づいた革新的な診断・治療法の開発や発症の回避・遅延につながる技術開発に資する研究を支援します。治療ストレス下のヒトがんのマルチオミックス解析情報から患者個体内におけるがん細胞の動態を明らかにした上で、その不均一性制御を可能とする標的分子を同定し、進展・再発がんにも有効な集学的治療法・予防法の確立を目的とします。

【研究テーマ】

  • がん細胞の不均一性の理解に基づく転移・再発・治療抵抗性がんの治療標的の研究
  • がん細胞と微小環境の相互作用の分子基盤に基づく新たな治療標的の研究
  • クローン進化の理解によるがんの早期診断・治療、及び発症の回避・遅延に関する研究
  • がんのクローン進化原理に関する研究
  • 家族性がんの原因及び発症機構の研究
戦略的研究枠
佐谷 秀行先生

佐谷 秀行先生

大島 正伸先生

大島 正伸先生

がんの検査や治療に使う医療用の放射性物質の中で、α線放出核種の有用性・有効性に関する研究が近年着目されるなか、次世代がん医療加速化研究事業において医療用 RI を活用したがん治療創薬や核医学診断・治療に向けた研究開発支援を戦略的研究開発領域として位置づけ、積極的に推進・強化することとしています。

【研究テーマ】

α線放出核種である 211At(アスタチン-211)、225Ac(アクチニウム-225)等を活用するラジオセラノティクスによる診断・バイオマーカー開発研究やα線放出核種を活用したがん根治につながる治療法開発研究

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SUPPORT

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OUTCOME

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